Contents
出産後の(伝統)行事のスケジュール、マナーの押さえ所まとめ
産後しばらくの間は、赤ちゃんの健やかな成長を願う日本ならではの伝統行事が続々とあります。
行事の意味や中身を知って、早めに準備すておくとよいでしょう!
生後約3ヶ月間の行事(イベント)ロードマップ
生まれてから7日目
・お七夜
生後1ヶ月頃
・お宮参り
お宮参りの頃までが目安になるもの
・内祝いを贈る
生後100日または120日
・お食い初め
生後7日目に行うお七夜とは?
お七夜の意味
新生児の死亡事故が高かった時代に「生後一週間たてば一安心」と7日目に名前をつけて祝ったのが起源になります。
現代では命名紙を飾り、祝い膳を囲み、赤ちゃんがすくすくと育つように祈る習慣があります。
具体的にどんなことをするの?
命名紙に赤ちゃんの名前を書いて飾り、招いた人にお披露目します。命名紙は三方にのせて神棚や床の間に飾るのが正式なやり方です。
神棚や床の間がないマンションなどでは、赤ちゃんの枕元や部屋の目立つ場所に飾ってもOKです。
祝い膳は赤飯や尾頭付きの魚で整えるの一般的です。
お七夜のマナーと押さえ所
・お祝いを頂いても、お返しは原則として不要です。祝い膳を一緒に囲む赤ちゃんの写真を送るなどをして感謝の気持ちを伝えるのが一般的です。
・奉書紙に赤ちゃんの名前を書いて折りたたみ、神棚や床の間に飾るのが正式スタイルです。半紙に書いて、枕元に飾るだけでもOKです。
・伝統的な祝い膳は、赤飯に尾頭付きの魚ですが、仕出しの料理を頼んでもOKです。母子の退院祝いを兼ねることも多いです。
命名紙の書き方
命名紙は略式でもOK!
三つ折りにできる大きさの和紙に子供の名前や父母の名前を墨で書くのが正式な命名紙ですが、半紙などの1枚紙に書いても問題ありません。
1ヶ月したら、はずして保管するのが一般的です。
中央に「命名○○」と赤ちゃんの名前を書いて、読み仮名をふりましょう。そして左下に赤ちゃんの生年月日を書きます。
内祝いを贈るタイミングとやり方
内祝いの意味
内祝いとは「内輪のお祝い」のことで、親族を招いて出産の報告と赤ちゃんのお披露目をすることが本来の目的でした。
現在は、「頂いたお祝いのお返し」の意味合いが一般的です。
どんなことをするの?
出産祝いを頂いたら、3日以内にお礼状で感謝の気持ちを伝え、1ヶ月を目安に内祝いを贈ります。
お宮参りを済ませた報告を兼ねる場合もあります。
金額は、頂いた金額や品物の1/3~1/2が目安、相場となっています。
ちょっといい日用品やお菓子などの消耗品が喜ばれます。
内祝いのマナーと押さえ所
・お祝いを頂いてから、なるべく早くまずはお礼をするようにしましょう。手紙を出すのが正式ですが、普段から親しくしている人なら電話やメールでもOKです。
・お祝いに現金を頂いた場合は、なにを買ったか、買うつもりかを内祝いの品とともにお知らせるとベターです。
・本来の内祝いは、お祝いをいただいたかどうかには関係ありません。一緒に喜んでもらいたい人に気持ちを届けても全く問題ありません。
のしはどう書くの?
表書きは赤ちゃんの名前で「内祝」「出産内祝」とします。
赤ちゃんの名前には読み仮名をふるとベターです。
のしを商品に直接かけて包装紙で包む「内のし」だとのしが汚れないのと好まれます。
表書きの書き方は?
水引の下に、読み仮名をふった赤ちゃんの名前を書きましょう。
10万円など高額なお祝いを貰った際
高額なお祝いに1/3~1/2の目安をあてはめると内祝いの品も高額になり、かえって相手に気を使わせてしまうことになります。
感謝の手紙を添えて1万円前後のお返しを贈るようにしましょう。
連名でお祝いを頂いた場合
職場や友人から連名でお祝いを頂いても、内祝いは個別にお返しすのが一般的です。
頂いた金額から一人分を割り出し、その1/3~1/2の金額のものを選ぶとよいでしょう。
職場に贈る場合、個包装の菓子折りでも問題ありません。
医師や助産婦さんに贈る必要はある?
退院時に感謝の気持ちを伝えれば十分ですが、何かお礼をしたいと思うのであれば「御礼」と表書きをして、
3000円~5000円の菓子折りや果物などを贈るとよいでしょう。
受け取らない病院も今多いので、無理に渡すのはやめておきましょう。
人気の高い内祝い
・アクセサリー
・いろいろ楽しめる吹き寄せのお菓子など
お宮参り
お宮参りの意味
土地を守り紙に赤ちゃんの誕生を報告する行事です。
男児は生後31日目、女児じゃ32日目が正式とされています。身内のお祝いなので、お返しは不要です。
お参りの後に家族で食事でもてなすとベターです。
どんなことをするの?
赤ちゃんに祝い着を着せて、近所の神社にお参りします。
神社への御礼は、赤ちゃんの名前で「初穂料」として納めます。しきたりでは父方の祖母が赤ちゃんを抱きますが、
最近は抱く人にはあまり拘りがありません。一日がかりのイベントなので、余裕をもって準備を進めるとよいでしょう。
お宮参りのマナーと押さえ所
・お宮参りでお祝いを貰っても、お返しは必要ありません。食事回でもてなし、後日、お礼状と写真を贈るとよいでしょう。
・神社への「初穂料」は、赤ちゃんの名前を書きましょう。金額の目安は5000円ですが、神社によっては金額が決まっている所もあります。
・赤ちゃんの祝い着は母方の実家が贈るものとされていますが、最近はレンタル衣装が主流で人気を集めています。洋装のベビードレスでも問題ありません。
お宮参りの準備
①会食の場所の予約
参拝後はレストランに行ったり、自宅で仕出しの料理を頼んだりして、身内で祝い膳を囲むのが一般的です。
予め人数をチェックしておくとよいでしょう。
②写真館の予約
写真館での記念撮影は参拝前がベターです。参拝後は赤ちゃんが疲れてグズグズになってしまう傾向にある為です。余裕があれば別日でも問題ありません。
③祝い着の準備
母方の実家からおめでたい柄の祝い着を贈るのがしきたりですが、今はベビードレスのレンタルも多数あります。レンタルする場合は早めに予約を取っておくとよいでしょう。
③神社に確認
母子の体調とともに季節などの時期も考慮し、神社にお祓いの予約を入れましょう。併せて初穂料の金額も事前に確認しておくとベターです。
お食い初め-生後100日頃-
お食い初めの意味
一生食べ物に困らないようにと、赤ちゃんに食べさせるまねをする儀式のことをいいます。
生後100日目が一般的ですが、110日目や120日目の地域もあります。「膳ぞろえ」「箸祝い」「百日の祝」とも言われます。
どんなことをするの?
正式には母方の実家が、父方の家紋入りの漆器を贈ります。
男児は朱塗り、女児は外側が墨塗りで内側が朱塗りのものが一般的です。
祝い膳はご飯や尾頭付きの魚の他、歯固め石を揃える地域味もあります。
一族の年長者が「養い親」になり、食べさせるまねをします。
お祝いのお返しは要りません。
お食い初めのマナーと押さえ所
・お祝いのお返しは不要です。祝い膳を一緒に囲み、後から写真を送れば十分です。感謝の気持ちをつ会えるお礼状は忘れないようにしましょう。
・祝い膳の漆器は、母方の実家から贈るのがならわしですが、この際、離乳食食器を揃えて儀式に使っても問題ありません。
・祝い膳を実際に赤ちゃんが食べるには無理があります。口に入れてあげたい場合、薄めた果汁や野菜スープを別に用意してあげましょう。